米ぬか100%にこだわっているほのかの発酵温浴ですが、こだわりには理由があります。
開業にあたって、大切にしたい考え方がありました。
それは
「日本に既に備わっている宝ものや文化、智慧を継承し、次世代に残していきたい」
というものでした。
お米は、古来より日本人の主食として大切にされてきたものです。
さらに「米糠」の「糠(ぬか)」の字に着目しています。
「糠」は、米に康と書きますが、「康」は「健康」の中でも使われています。
「健康」は、『健やかな身体と康(やす)らかな心』という、心身の状態をあらわしています。
お米を食べることで體づくりになり、
糠で身体を洗うことや醗酵食品を食べ腸を整えることで精神的に佳い作用があるのだとしたら、
お米の持ち合わせている可能性というものは本当に素晴らしいと考えます。
お米だけではありません。
日本には、先人から受け継いだいくつもの智慧や宝ものがあり、
ほのかでは、できる限り「本物」といわれるものや日本古来の素材を採用し、
その継承と保全に貢献したいと考えています。
また、本物の持つ質感や作り出す環境は、
ほのかに訪れたお客さまの五感に直接届くことでしょう。
実際に、ご来館いただいたお客さまからはこのようなお声を多数いただいています。
「 心地よい 」
「 場の空気が好き 」
「 ホッコリする 」
「 懐かしい匂い 」
■愛情だけで育てられたほのかの発酵ぬか■
兵庫県は疫神(やくしん)という地にある、不思議な米ぬか酵素風呂を営んでいた竹内忠司氏。
長谷川恵美が、2015年2月のある日、
何かに導かれるようにその地を訪れ、一度の入酵で発酵ぬかとお父さん(竹内氏)の在り方に惚れ込む。
「自分で自分を治す」
そのための湯治場として40年余の醗酵道を地道に歩いていたお父さんの種菌を迎え、横浜で育てることとなりました。
そして、誰からも愛される可愛らしい女の子のような存在であるようにと
その菌に「ほのか」と名前をつけました。
ぬか漬けの味が作り手により違いをみせるように、発酵は醸し手により大きく変わります。
お父さんからは「自由にやってみなさい」と背中を押されて、
ノウハウを持たないまま独自の発酵知識と感覚で手入れをし続け5年半。
横浜のサロンのお客様たちにも多くのご支持をいただき、いよいよ2021年に独立。
東京都羽村市の片隅でひっそりと、入れ替えなし・一生モノの「ほのか菌」を守っています。
■百年杉~香杉~の桶■
江戸時代の先人が未来の日本のために植えた
樹齢100余年の赤杉を使った、尾鷲の職人による手造りの桶を採用しています。
「香杉」といわれるこの杉は、酸素を吸い込みやすくする心地よい香りをもっていることから名づけられました。
桶の中で生きる微生物たちの呼吸はもちろん、
入酵されるお客さまが自然と胸を開き深呼吸しやすい構造を意図しています。
■自然の力で生きている水■
ほのかに使用しているのは、地元「羽村の水」。
東京都羽村市では、昭和36年2月に給水を開始して以来、
半世紀にわたって良質な地下水を利用しています。
河川の水を浄化している水と違い、
地下水は「自然の力できれいになった水をそのまま原水として利用しているものです。
ほのかでは、羽村の地下水から得られた上水から塩素を抜き
特殊な活性装置を通してクラスターを小さくした状態の水を米ぬかの発酵に活かしています。
お米に備わる健康づくりの力を借り、微生物(いのち)の営みによる自然の醗酵熱を享受するほのかの発酵温浴。
その環境をつくるのは、「心地よく、五感に響く本物」の智慧と素材。そして体温を感じる接客が欠かせません。
厳選された自然素材の内装やプライベート感覚の個室での入酵など、
ゆったりと自然にくつろげる癒しの場をご提供。身体だけでなく心のデトックスも促します。
氣持ちよく全身をあたため、心身のリフレッシュを促す「ほのかの米ぬか発酵温浴」。
身近なお氣に入りサロンに加えていただけたらとても嬉しく思います。